radiko(FMラジオ)とUX【○○とUX】

元バンドマンの父親の下で育ったこともあり、私は音楽が好きだ。

娯楽の少ない地方で育ったこともあり、思春期時代の娯楽といえば、もっぱら「5枚1000円のアルバムレンタル @TSUTAYA*1であった。

月2回は間違いなく行っていたので、そうすると5枚の枠が埋まりきらないことがある。そういう際に、テキトーに1枚選んで借りていくのが本当に好きだった。

 

その後上京ししばらくすると、TSUTAYAには行かなくなり、代わりに生活に入り込んできたのはApple Musicだった。

とある友人*2ほどではないが、Apple側から見たらかなりのヘビーユーザーなはずである。気づいたら、完全に音楽生活のプラットフォームになっていた。

 

そして数年使い続けてきたが、特に最近、1つのもやもやを抱えていた。

 

音楽を聞くのが面白くないのである。

 

おそらくApple Musicのレコメンド精度に問題があるのだが、「知らない曲やアーティストとの新しい出逢い」がほぼなくなってしまった。

私の視聴データが大量に溜まった結果、自分の趣味嗜好にどストライクに合うアーティストしか表示されなくなってしまったのだろう。

もちろん、「King Gnu聞いてみたい!」など探しに行けば出会えるのだが、社会人にもなり、社会のトレンドからやや置いていかれるようになると、そんな機会も少なくなり・・・

僕はミスチルが大好きだが、さすがに毎日ミスチル(とその周辺の音楽)を聞いているとやや疲れる。

 

どうしたものかと思っていたところに救世主が。

 

f:id:roppa_sheepbark:20190818223725p:plain



 

そう、radiko(FMラジオが聞けるアプリ)である。

 

元はと言えば、藤原さくらのラジオ*3が聞きたくてDLしたradikoだった。

しかし、その他のときにもつけてみると、それはそれは面白い。

趣味や好みに関係なく、色々な音楽が次々と流れてくる感覚はとても新鮮で、心から楽しいなと思った。

あの、「1枚余っちゃったから何か借りてみよう」という新しい出逢いの感覚が戻ってきたような感じ。

 

少なくとも自分が成し遂げたいのは、「好きな音楽は音楽で聞きつつ、新しい音楽との出逢いにワクワクし続けたい」という物語だったのだ。

それを踏まえると、Apple Musicは実は「好きな音楽をもっと深ぼる&ストックしにいく」ことに特化しているように見える。一方でSpotifyは、そのストック性が弱い(ように感じた)

 

そう考えると、実は自分の状況にピッタリなのはradikoというサービスであったのだ。

  • FM局は各局ごとに特色があるので、出逢いが多そうなチャンネルを予め選ぶことができる
  • 出逢いが多い番組 / 少ない番組もなんとなく分かってくるので、タイムフリー機能*4を使えば、さらに出逢いの蓋然性を上げられる
  • 気に入った楽曲があればApple Musicで登録すれば良い

 

音楽サブスクリプションサービスにマンネリ中の皆さま、行き帰りの電車の中でのradiko、オススメです。

*1:ちなみに運営元はCCCではない、田舎の小さなTSUTAYAである。ちなみに、フジファブリックの『アラカルト』の在庫があるSHIBUYA TSUTAYAがずっと憧れだった。『桜並木、二つの傘』を聞きたくて3年間待ち続けた高校生は私くらいでは?

*2:3ヶ月で1万曲聞くぜ!と言って本当に聞ききった友人がいる。彼曰く、『パンクは一曲が2分で終わるので最高』とのこと

*3:モーモータウンレディオ。この3月で終わってしまった…

*4:1w以内の番組であればいつでも遡って聞くことができる